FIWC関西委員会のワークキャンプ


FIWC関西委員会のワークキャンプへの参加を考えている方へ。
わたしたちがワークキャンプをするうえで、
大切にしていること、活動の方針をまとめました。
ちょっと長文ですが、最後までご一読ください。




充実した
ワークキャンプを
するために

FIWC関西委員会の活動に興味を持っていただき、ありがとうございます。

FIWCは60年にわたり、「ワークキャンプ」という活動を行っています。昨今では、同じようにワークキャンプをはじめ、ボランティアツアーやスタディーツアーを行う団体も多くなってきました。


その中で、FIWC関西委員会(以下、FI関西)が他の団体と違うと思われる点、またFI関西の活動をする上でどういった考えで活動を主催しているのか、活動をするうえで大切にしていることを紹介したいと思います。




”ツアー”じゃない。
自分たちで作る
ワークキャンプ


FIWCには、常住や専任で運営をするスタッフはおらず、ワークキャンプの企画運営はもちろん、団体の運営方針や活動内容の決定も、FIWCの参加者(キャンパーと言います)で毎月の定例委員会やミーティングで話し合って決めています。


FIWCのワークキャンプは、海外ワークキャンプであっても、キャンプの立ち上げから、日程調整、現地に行って何をするか(ワークやイベント、食事内容)、現地のパートナー団体との調整、リーダーの役割分担など、ワークキャンプの企画運営は、参加者たち自身で行います。日本での準備段階から現地に着いてからの運営まで、参加者たち自身で打ち合わせのうえ仕事を分担します。


一般的なボランティアツアーやスタディーツアーでは、参加者と企画運営が明確に分かれていて、団体の専任スタッフが企画運営をしてくれるのはもちろん、現地まで帯同してくれるところも珍しくありません。

しかし、FIWCのワークキャンプはそうではなく、日本での準備から現地での運営まで、参加者=企画運営で自分たちでワークキャンプを”作り”ます。また、ワークキャンプの内容についての決定権の多くは、参加者に委ねられています。




ワークキャンプは
準備ミーティングから始まる


参加者=企画運営であるため、キャンプ開催に向けて事前に複数回、準備ミーティングを行います。(頻度は時期により月1~週1程度)

参加者には必ず準備ミーティングや定例委員会への参加をお願いしています。


FI関西は設立以来、参加者一人ひとりの自主性と主体性を大切にしてきました。

つまり、誰かが決めたことに従うばかりではなく、自分たちでやってみたいこと、面白そうなこと、意義があると考えることは、積極的に話し合って意見を取り入れること、個人のアイデアや特技をワークキャンプという"チーム"のために生かすことを大切にしています。


それらを発揮するためにも、ミーティングは非常に大切な機会とFI関西では捉えています。


ミーティングで、ひとりひとりのやりたいことや感じたことを言葉にし、それをチームとして大切にすることは、より充実したワークキャンプにつながると考えます。

そして、FI関西のワークキャンプは参加者全員が企画運営の「スタッフ」であるため、準備段階から積極的な参加を求めています。


各キャンプの準備ミーティングのほかに、FI関西全体のミーティングとして、毎月定例委員会を開催しています。

定例委員会は、FI関西の意思決定機関であり、準備ミーティングの内容を報告することで、参加しない人からも意見を聞き、最終的な内容の確認と決定を行います。




キャンプをより
"深く"するための
学習会や
ディスカッション


FI関西では、FIWC Party(FP)という機会を設けて、キャンプの渡航先の文化や歴史など、社会問題に対する学習会や、キャンプの安全講習会やディスカッションなどワークキャンプへの理解を深めるための企画を行っています。


FPのほかにも、FI関西が主催の多彩な活動に参加することで、様々な社会のあり方へ目を向ける機会があるほか、長期ワークキャンプ終了後には一般に開放した報告会なども行っています。



めんどくさいかも。
だからこそ感じる
達成感


FI関西の活動は、自分たちで企画運営をしなくてはならないため、参加するだけでOKのツアー型に比べると、はるかにめんどくさいのは事実かも知れません。

また、自身たちで自発的に活動に対して様々な決定をしていく、ということには「責任」が伴います。


それでも「自分たちのワークキャンプを作っていく」という過程は、誰かが用意したものに乗っかるだけでは味わえない、参加者一人ひとりに良い緊張感と達成感、かけがえのない経験、そしてチームの絆を与えてくれると思います。


FI関西は、参加者一人ひとりが充実したキャンプに参加できるよう、そして成長の機会となるよう、こういっためんどくさいことを大切にしています。

FIWC関西委員会

FIWC関西委員会は、日本のハンセン病療養所や韓国をはじめとする海外のハンセン病定着村、災害発生地などでワークキャンプを行う団体です。 奈良にある"交流の家"を本拠地に、大阪・神戸・京都などで活動しています☺